2/17 3日目

 午前中は,MMCCのプログラムを見学した。演劇のクラスでは,女の子がメインを務める劇を見た。男女別のクラスでの授業がある一方で,男女一緒に授業を行い,なおかつ女の子が主役であることに,うれしさと安堵感を感じた。しかも,その女の子はとても演技が上手だった。長い台詞をきちんと覚えた上に,感情を豊かに表現していた。他のクラスは,陶芸や絵画,アフガンにまつわる授業,アクロバティック,料理などがあった。どのクラスでも一生懸命に取り組む姿が見られた。ただ,アシアナに比べると,よりパワフルで楽しそうに授業を受けているように感じられた。決して広くはない部屋でひしめき合って学んでいる子どもたちは,やっぱりすごかった。力づよさを感じた。

昼食は,ナンとじゃがいものカレーだった。すごく美味しいとまではいかないが,ナンだけの食事とは違って食が進んだ。

午後は,今川さんたちは,今後の運営に関しての打ち合わせのためにアシアナへ向かった。埼大3人衆は,子どもたちと遊びまくった。今日は折り紙にチャレンジしてみた。しかし,失敗だった。紙ばかり奪われて,一緒に折り紙を折ることができなかった。
子どもたちのハングリー精神というか,「もらえるものは何でももらってやろう」みたいな発想は,すごいパワーを持っている。残念な気持ちは半分,すげーなあという感心が半分といった感じだった。

夕食後のお話で,ドキッとしたことがあった。アシアナやMMCCで学ぶ子どもたちの生活背景についてである。ここは,アフガニスタン,カブールである。当然ながら,子どもたちの中には戦争で両親や兄弟,親戚を亡くしている子が存在する。目の前で大切な人を殺された子もいることだろう。しかし,今日までの私の頭には,このような意識がまったく欠落していた。忘れていた。元気な子どもたちの姿しか目に入っていなかった。自己中心的な子どもや年下の子をいたわる子,至って“ふつう”の子どもの姿しか見えていなかった。
「何のためにアフガニスタンに来たのだろう?」「何故,子どもたちと遊ぶのだろう?」こんな問いをいつのまにか忘れていた。今川さんには,とにかく子どもたちと遊んでほしいと言われていた。だから,本当に体を張って限界まで遊んでいた。しかし,ただ遊ぶだけでよいのかという疑問が浮かんできた。子どもたちに関しては,自分と一緒にいる瞬間を楽しく過ごしてもらえればそれで十分だと思っている。たとえ辛い体験をしてきたとしても,その瞬間だけは無我夢中に遊べたなら,私がいる意味はあると思う。
が,私自身は子どもたちと楽しく遊ぶだけでは済まされないのではないか。


お父さんの名前や兄弟の数を尋ねてくる子どもたち。その裏には…。

 

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