2/18 4日目


今日は休日で,子どもたちはお休みだった。したがって,MMCCの中は信じられないくらい静かだった。少し疲れていただけに,嬉しい休日だった。また明日から子どもたちと元気よく遊ぼうと思う。

午前中は,アリアナ航空にチケットを取りに行き,その後,ネットカフェに行った。チケットは,明日帰ることになったゆうたさんと直美さんのものである。待合室でチケットが発給されるまで待っているとき,たかっちと昨晩の直美さんの話になった。昨晩の話とは,直美さんが“ラクトベジタリアン”になった経緯と今の気持ちを話してくれたことだ。18歳の頃,友だちの影響でベジタリアンになることを決意したそうだ。日本では,鶏肉,豚肉,牛肉などが加工された状態(原型を留めない形)で販売されている。元々は動物として人間と同じように生きていた。しかし,人間の勝手によって,殺され食されてしまう。しかも,屠場で働く人は,過去に(現在も)差別されてきた人たちである。自分では絶対にやりたくない仕事をある特定の社会的地位の人に任せ,自らは甘い汁だけ吸っている。そんな状況に対して,直美さんはベジタリアンとなることを選んだ。少なくとも自分だけは,甘い汁を吸う立場にはなりたくない,動物を殺して食することを止めたいと思ったのだそうだ。この話を振り返りながら,私ならどうするか考えた。今の自分は,肉を絶食することはできない。やはり食べたいと思ってしまう。だったら,せめて私が生きることは,人間と同じように生きている動物を殺した上に成り立っている,そして,動物を殺す役目を担っている人のおかげで,肉を食することができるという意識を常に持つことをしていきたい。直美さんほど具体的に行動を起こすことはできないが,意識の面ではしっかり忘れずに生活したいと思った。一方,屠場で働くことによって給料を得ている人々がいる。もし,すべての人がベジタリアンとなることが理想であるとするなら,彼らについてはどう考えればよいのだろう。たかっちによれば,屠場で働く人はプライドを持って職務を遂行しているという。そんな彼らの職を奪うことは,現実的に考えてしてはならないような気がしている。だからといって,このままでよいとも思えない。彼らの仕事に敬意を払いながらも,動物たちを食している意識を持てるような社会になればなあと(あくまでも他人事の意識があることを自覚しながら)思った。

ネットカフェでは,快適な時間を過ごすことができた。掲示板にもカキコミができたし,無事の連絡もできた。アフガンでは,アフガンで暮らす人々と同じ生活をしたいと思いながらも,文明の力に感謝してしまう。やはり,私はあくまでも外国人なんだなあと改めて意識した。

今日から3日間,シーヤ派のお祭りのようなものが始まったらしい。よって,少々治安が不安定になる可能性があるようだ。勉強不足でよく分かっていない。このままでは,またベトナムのにのまえになってしまう。

午後は,MMCC付近の商店街を散歩した。日本人7人での行動ということもあって,かなり注目されているのが分かった。現地の人はみなさん,かなり奇異な目で私たちを眺めているように見えた。それだけ,諸外国から隔離されている場所なんだろうか。多くの人が危険だからといって,支援はしたいが現地には行きたくないという現状がある。危険は危険なんだろうが,是非他の人にもカブールの町の様子や人々の生活を見てほしいと思った。
商店街の散歩のあとは,元国防省の建物を見学した。そこは,ロシアとの戦争ですでに壊滅的な打撃を与えられており,無残な姿を留めていた。昔は,建物の中まで入れたらしいのだが,今回は周囲から眺めるだけだった。建物は,ISAFによって管理されていた。仰々しい装甲車が何台か建物の敷地に入って行った。一体何をしているのだろうか?元国防省だけでなく,周囲の建物もかなり破壊されていた。復興はほとんどされていなかった。そんな状況を間近で見ると,すごく怖くなってしまった。そこで暮らす人々は一体どんな気持ちだったのだろうか?

 

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