Day.3 5/11

 昨日は10時近くには寝てしまった。日本時間午前2時。時差ぼけも何もあったもんじゃない。起きたのは5時半。日本時間9時半。あぁ。健康的だ。最後のシャワーを浴びて朝食を取りタクシーでICRC(国際赤十字)の事務所へ。ペシャワル空港に行き、プロペラ機でカブールへ向かう。うたた寝をしているうちにカブール空港へ到着。

 到着して飛行機を降り、滑走路を歩いていると携帯が鳴った。「カブールへようこそ♪」と、デイビッドだ。どうやら空港の2Fから私を見ているらしい。再会と、ベリッドとの初対面。「やっと会えたねぇ」と。

空港は物々しく、いそいで出発。するとそこへ戦車が2台と大型の輸送装甲車がやってきて空港正面を陣取りわらわらと付近を制圧。すると空港内から10人ほどの外国人の集団。そそくさと輸送車に乗り込んで行った。どうしようもないほどに警戒している。私たちは、地元のタクシーを捕まえて出発。あまりの物々しさでよけいに危ない。さっさと離れた方が良い。市内は大渋滞。中心地を走るいくつかの道路が通行止めになっている。それも土曜日に起きた市内中心地のネットカフェのテロ事件のせいだ。詳細を聞くと、パークレジデンスネットカフェ。通信速度が良く、私も3日に1回は利用していたカフェだ。もちろん、前回一緒に行ったメンバーも利用している。3人が死亡したらしい。今回は、市内中心地には行かないことにしよう。行く必要もない。渋滞中、デイビッドの携帯が鳴った。移動サーカスのメンバーが、学校公演に行っているジャララバードに住む友人から。移動サーカスは今、郊外の村にいる。ジャララバードは暴動が起きているから、戻ってこないように伝えて欲しいとのことだ。昨日、デモが行われていたが、住民の怒りが収まらず、暴動になったらしい。電話の向こうで銃声が聞こえる。あとで、昨年一緒に北部の村をまわったSCA(スウェディッシュコミッティーフォーアフガニスタン)のジャララバード事務所の建物が燃やされてしまったと聞いた。住民たちの怒りの原因は、キューバにあるアメリカ軍が管理する刑務所でアメリカ兵がイスラム教の聖典(コーラン)を汚す行為をしたのだ。そもそも、アメリカの国外に刑務所を置く理由は、人権を無視した尋問や拷問が容易だからだ。そこで行われた行為が暴露されたらしい。その怒りをかうのが、なんの罪もないNGOの事務所だったりするからたまらない。夕方になって、移動サーカスも明日以降の予定を全てキャンセルすることになった。今夜にはカブールに戻ることになった。

  そんななか、ヴァシラがアメリカへと向かった。心臓の手術をするためだ。今日がお別れの日。気分は複雑だ。感じの悪いテレビクルーが一部始終を撮影し、最後はちょっとやらせっぽいお別れシーン。だが、ヴァシラも他の子どもたちも、本当にさみしそうだ。笑顔を見せていても不安は隠せない。とうとう泣き出してしまった・・・。そこへとばかりにテレビクルー。しかたない。
 いつもの調子で迎えてくれた。ちょっとうるさい。笑。
 前回の写真を見せながら、話をしてる。デイビッド撮影。
 シャフィールが片づけをしている傍らでサッカーボールでバレーボールをする2人。なぜか舌を出しっぱなし。
 うぉい!おまえ写ってるぞ!?
 ヴァシラが出発してしまって、なんとなくさみしそうなワシラ。だれもがヴァシラの写真をほしがった。
 なぜか直立不動のデイビッド。なんか悪いことしたか?
 カナリアは元気だった。名前はランチとディナー。

 ネットカフェへ。新しいネットカフェが事務所の近くにできた。建物の奥にあり、外からは見えない。すばらしい環境だ。通信速度も申し分ない。一般電話回線より早いくらいだ。これならなにも不自由ないな。と、調子に乗っていたら、今日撮った写真をすべて縮小画像で上書きしてしまった。もうオリジナルは消えてしまった。ヴァシラの写真も今日しか撮れないのに・・・。ショック。落ち込んだ。

 昼頃に事務所に到着してから、ずっと子どもたちと話をしたり、遊んだり。写真を見せていたり。スタッフといろんな打ち合わせをしたり。ここにいると、外の治安の悪さを忘れてしまいそうになる。それくらいここはステキな空間だ。


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